新施設の開所を祝い、テープカットをする金剛一智市長(中央)ら=2024年5月30日、奈良県宇陀市榛原萩原
  • 写真・図版

 学校や家庭以外で子どもたちが安心して過ごせる施設「子ども第三の居場所」が奈良県宇陀市に完成し、30日に開所式があった。

 同市では昨年度から、保護者や家族の事情により支援が必要な小中学生に、学習や遊び、食事などの場を提供する「宇陀ほっとスペースつどい」を、同市の児童養護施設「大和育成園」に委託して開設している。現在は14人が利用登録している。

 今回は「第三の居場所」事業を全国で展開しているB&G財団(東京都港区)の助成金を受け、同園に木造平屋の約340平方メートルの施設が新設された。広間やキッチン、相談室、畳敷きの静養室などがあり、火曜日から金曜日の放課後や土曜日に「第三の居場所」として利用される。「居場所」事業は県内で3カ所目になるという。

 開所式に先立ってあった同財団との調印式で、金剛一智市長は「子どもたちが安全で快適に過ごせる居場所づくりのために、さらなる地域との連携強化と支援体制の充実に努めます」と述べた。(上田真美)

共有